採用サイトを制作するときに悩みやすいのが、「どのようなページ構成にすればよいのか」という点です。会社概要や募集要項を並べるだけでは、求職者にとって見やすい採用サイトにはなりません。採用サイトでは、会社のことを知り、働く人を知り、仕事を知り、最後に応募へ進めるように、情報を整理して設計することが大切です。
この記事では、採用トップから「自社の訴求」「人を知る」「仕事を知る」「エントリー」の4系統に分ける考え方をベースに、採用サイトのページ構成例とサイトマップの作り方をわかりやすく解説します。
採用サイトのページ構成が重要な理由
採用サイトは、求職者が会社を知り、応募するかどうかを判断するための重要な接点です。そのため、必要な情報がそろっていることはもちろん、「どこに何の情報があるのか」がわかりやすいことも非常に重要です。
例えば、事業内容を知りたいのに社員インタビューの中に断片的にしか情報がない、募集要項がサイト内の深い場所にあって見つけにくい、働き方や福利厚生がどこに載っているのかわからない、といった状態では、せっかく興味を持った求職者が離脱してしまう可能性があります。
採用サイトのページ構成を整えることは、単に見た目を整えることではなく、求職者の理解を助け、応募しやすい状態を作ることにつながります。特に採用サイト制作では、デザインよりも先に「情報をどう整理するか」を考えることが大切です。
ページ構成が弱い採用サイトの例
- 情報が1ページに詰め込まれすぎている
- どこに何があるのかわかりにくい
- 募集要項や応募導線が見つけにくい
- 人・仕事・会社情報が混在している
- 新卒と中途の情報が整理されていない
ページ構成が整った採用サイトの例
- テーマごとに情報が分かれている
- 会社理解から応募まで流れが自然
- 関連ページへの導線がわかりやすい
- 求職者が必要な情報にすぐたどり着ける
- 新卒・中途の違いにも対応しやすい
採用サイトは「会社理解 → 仕事理解 → 人理解 → 応募」で設計しやすい
実務上、採用サイトの構成は下記の流れで考えると整理しやすくなります。
- 会社理解:どんな会社で、どのような事業をしているのか
- 仕事理解:どんな職種があり、何をするのか
- 人理解:どんな人が働いていて、どんな雰囲気なのか
- 応募判断:条件、選考、応募方法はどうなっているのか
この考え方をもとにページを分類すると、求職者の閲覧行動にも合いやすく、サイト全体が整理された印象になります。
採用サイトは4系統で整理するとわかりやすい
採用サイトのページ構成例としておすすめしやすいのが、採用トップを起点に下層ページを4つの系統に分ける方法です。
- 1自社の訴求
- 2人を知る
- 3仕事を知る
- 4エントリー
1. 自社の訴求
このグループでは、会社の考え方や事業の全体像を伝えます。求職者が「そもそもどんな会社なのか」「どこへ向かっている会社なのか」を理解するための系統です。
主なページ例
- 採用メッセージ
- ミッション・ビジョン・バリュー
- 代表メッセージ
- 事業内容
- 会社概要
- 数字で見る会社
2. 人を知る
採用サイトでは、実際に働く人の顔や声が見えることが重要です。人を知る系統は、社風や働く雰囲気、どんな人が活躍しているのかを伝える役割を持ちます。
主なページ例
- 社員インタビュー
- クロストーク
- スペシャルトーク
- 1日の流れ
- 社員キャリアストーリー
- 採用担当者紹介
3. 仕事を知る
仕事内容や働き方、制度など、応募判断に直結しやすい情報をまとめる系統です。特に中途採用ではこのグループの情報量と具体性が重要になりやすいです。
主なページ例
- 職種紹介
- 仕事内容の詳細
- 募集要項
- 福利厚生
- 研修制度
- キャリアパス
- 働く環境紹介
- プロジェクト事例
4. エントリー
最後に、応募や選考に関する情報をまとめる系統です。ここがわかりにくいと、興味を持った求職者を取りこぼしやすくなります。
主なページ例
- 選考フロー
- FAQ
- 説明会・イベント情報
- 新卒エントリー
- 中途エントリー
- インターン応募
4系統に分けるメリット
求職者にとってのメリット
- 必要な情報を探しやすい
- サイトの全体像が理解しやすい
- 回遊しながら理解を深めやすい
企業側にとってのメリット
- 情報設計がしやすい
- 追加ページを作るとき整理しやすい
- 新卒・中途の導線分けにも対応しやすい
採用サイトのページ構成例とサイトマップ例
ここでは、実際に採用サイトを制作するときのページ構成例を、わかりやすいサイトマップ形式で紹介します。
基本的な採用サイトのサイトマップ例
- 採用トップ
- 自社の訴求
- 採用メッセージ
- MVV・企業理念
- 代表メッセージ
- 事業内容
- 会社概要
- 数字で見る会社
- 人を知る
- 社員インタビュー一覧
- 社員インタビュー詳細
- クロストーク
- 1日の流れ
- キャリアストーリー
- 仕事を知る
- 職種紹介
- 仕事内容の詳細
- 福利厚生
- 研修制度
- キャリアパス
- 働く環境
- 募集要項一覧
- エントリー
- 選考フロー
- FAQ
- 説明会・イベント
- 新卒エントリー
- 中途エントリー
- インターン応募
- 自社の訴求
ページ数が少ない場合の構成例
必ずしも多ページである必要はありません。予算や制作期間に制約がある場合は、近いテーマの情報をまとめて作る方法もあります。
| ページ名 | 含める内容 | 役割 |
|---|---|---|
| 採用トップ | 採用メッセージ、MVV、代表メッセージ、導線 | 全体の入口 |
| 会社を知る | 事業内容、会社概要、数字で見る会社 | 会社理解 |
| 人を知る | 社員紹介、インタビュー、1日の流れ | 雰囲気理解 |
| 仕事を知る | 職種紹介、仕事内容、福利厚生、研修、キャリア | 応募判断 |
| 募集要項・選考情報 | 募集要項、FAQ、選考フロー、応募ボタン | 応募導線 |
このように、少ないページ数でもテーマごとに整理できていれば、わかりやすい採用サイトにすることは可能です。ただし、情報が増えてきたら無理に1ページへ詰め込まず、適切に下層ページへ分けた方が理解しやすくなります。
ページを分けるメリット
採用サイトではページを分けることで、求職者が「このページには何の情報があるか」を理解しやすくなります。例えば、福利厚生が募集要項の一部に埋もれているよりも、独立した働き方ページとして整理されていた方が見つけやすく、内容も伝わりやすくなります。
ページを分けることは情報を増やすことではなく、情報を整理して伝わりやすくすることです。
トップページと下層ページの作り方
採用サイトのページ構成を考えるうえでは、トップページと下層ページの役割を分けて考えると整理しやすくなります。
採用トップページの役割
採用トップは、採用サイト全体の入り口です。ここでは情報を詰め込みすぎるのではなく、「何を知れるサイトなのか」「どこに進めばよいのか」がわかることが重要です。
トップページで押さえたい要素
- 採用メッセージ:会社の採用姿勢や想いを伝える
- 主要導線:自社の訴求、人、仕事、エントリーへの入口
- 注目コンテンツ:インタビュー、募集職種、イベントなど
- 応募導線:新卒・中途・インターンなど主要な応募ボタン
下層ページの役割
下層ページは、各テーマを深く理解してもらうためのページです。トップページで概要を伝え、詳細は下層ページで説明する形にすると、読みやすい構成になります。
トップページ向きの情報
- 採用コンセプト
- サイト全体の案内
- 導線の整理
- 主要な見どころ
下層ページ向きの情報
- 詳細な仕事内容
- 社員インタビュー全文
- 福利厚生や制度の説明
- 募集要項やFAQ
関連ページへのリンクを必ず用意する
採用サイトでは、ページ単体で終わらせず、次に見てほしいページへのリンクを設けることが大切です。例えば、事業内容ページから職種紹介へ、社員インタビューからキャリアパスへ、募集要項からFAQや応募フォームへ移動できると、回遊性が高まります。
スマートフォンでは特に、グローバルナビゲーションだけに頼らず、ページ下部や本文中にも導線を用意した方が親切です。
トップから下層への流れの例
- STEP1採用トップで会社の方向性と全体像を知る
- STEP2会社紹介や事業内容ページで自社理解を深める
- STEP3社員インタビューや仕事紹介で働くイメージを持つ
- STEP4募集要項・選考フローを確認して応募に進む
新卒・中途で構成を調整するポイント
採用サイトのページ構成は基本的に4系統で整理しやすいですが、新卒採用と中途採用のどちらを重視するかによって、ページの見せ方は少し変わります。
新卒採用サイトで強くしたい構成
新卒では、会社理解や人理解の比重が高くなりやすいため、「自社の訴求」と「人を知る」系統を厚めにするのがおすすめです。
- 強化したいページ:採用メッセージ、MVV、社員紹介、1日の流れ、研修制度、説明会情報
- 理由:企業理解と働くイメージが応募判断に大きく影響しやすいため
中途採用サイトで強くしたい構成
中途では、仕事理解と条件確認の比重が高くなるため、「仕事を知る」と「エントリー」系統をより具体的にする必要があります。
- 強化したいページ:職種詳細、仕事内容、募集要項、勤務地、勤務形態、キャリアパス、FAQ
- 理由:比較検討が条件・実務寄りになりやすいため
新卒・中途を同一サイトで扱う場合
同じ採用サイト内で両方を扱う場合は、採用トップでは共通情報を見せつつ、その下で新卒向け・中途向けの導線を分けるとわかりやすくなります。
| 分類 | 共通化しやすいページ | 分けた方がよいページ |
|---|---|---|
| 会社理解 | 会社概要、事業内容、MVV | ほぼ共通でよい |
| 人理解 | 社員紹介、社風 | 新卒・中途で登場人物を分けるのも有効 |
| 仕事理解 | 職種紹介 | 募集要項、仕事内容詳細は分けたい |
| 応募導線 | FAQの一部 | 応募フォーム、説明会、選考情報は分けたい |
ページ構成そのものは共通でも、入口と導線を調整することで、新卒にも中途にも見やすい採用サイトにしやすくなります。
まとめ
採用サイトのページ構成は4系統で整理すると作りやすい
採用サイトのページ構成を考えるときは、まず採用トップを中心に「自社の訴求」「人を知る」「仕事を知る」「エントリー」の4系統に分けると、情報設計がしやすくなります。
この考え方を使うことで、会社理解から応募までの流れを自然に作りやすくなり、求職者にとっても必要な情報を探しやすいサイトになります。
基本の考え方を整理すると
- STEP1採用トップで全体像と主要導線を示す
- STEP2下層ページで会社・人・仕事・応募を整理して見せる
- STEP3新卒・中途の違いに応じて導線やページの厚みを調整する
採用サイト制作では、ページ数の多さよりも、情報の整理と導線のわかりやすさが重要です。まずは必要なページの役割を明確にし、求職者が迷わず理解を深められる構成を目指しましょう。
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