2024年2月にLabs Googleは新たなAI技術を搭載した画像生成ツール「ImageFX」を発表しました。この革新的な技術は、Googleの最先端AIであるGeminiシリーズを基盤に開発されており、ユーザーが簡単に高品質な画像を生成できるよう設計されています。
また2024年8月28日に画像生成AIの最新バージョンである「Imagen3」がリリースされました。この記事では、ImageFXの機能や使い方などついて紹介していきます。
ImageFXとは?
ImageFXは、AIを活用してユーザーが入力したテキストや画像を基に、美しいビジュアルを生成するツールです。
これにより、デザイナーやクリエイターは、従来よりもはるかに効率的に高品質な画像やビジュアルコンテンツを作成できます。LABS.GOOGLEは、特に次の点に重点を置いてこのツールを開発しました。
- 直感的なインターフェース: 簡単な操作で誰でも利用できる。
- 精度の高い画像生成: 複雑なリクエストにも対応可能。
- 多彩なカスタマイズオプション: ユーザーが望む細かい設定もサポート。
Imagen3が2024年8月28日にリリース
Imagen3では、プロンプトを理解する能力が大幅に向上し、幅広いビジュアルとスタイルを生成できるようになったようです。
また長いプロンプトから詳細を拾うことができるようになったようです。
以前のImagen2よりも描写が細かくでき、照明といった明るさの調整、などが向上したようです。
LABS.GOOGLEとは
googleが最新のAIを実験・検証を行うラボで、仮説のテスト、新しいテクノロジーを共同で作成するなどAIに関する実験やツールの開発を行う場所と記載があります。
LABS.GOOGLE IS GOOGLE’S HOME FOR THE LATEST AI EXPERIMENTS AND TECHNOLOGY.
It’s a destination housing Google’s bold and responsible AI projects where you can see and shape the latest tools and experiments, view the latest Lab Sessions, and see what’s going on in our Labs.google community.What is Labs?
Labs is a place where we continue to experiment with AI: testing hypotheses, learning from one another and creating new technology, together.
ImageFXの主な機能
- テキストから画像を生成
- 画像の強化・修正
最も注目されている機能の一つが、ユーザーが入力したテキストを基に画像を生成する機能です。たとえば「浴衣を着た女性 背景は花火」といったシンプルなフレーズでも、高度なAIが解析し、そのフレーズにぴったりのビジュアルを瞬時に生成します。
これにより、時間をかけずにプロフェッショナルな仕上がりの画像が作成可能です。

もう一つの強力な機能は、既存の画像をベースに、AIに追加のプロンプトを入力すると自動で修正を行う機能です。ImageFXは、画像のクオリティや色調整、ノイズ除去などのタスクを迅速に行い、わずか数クリックで写真の質を劇的に向上させることができます。
ImageFXの使い方
1.ログイン(サインイン)する
ImageFXのページにてログインをします。

2.作りたい画像のテキストを入力して作成をクリック
左側にあるボックスに作りたい画像の内容を入力します。今の時点で要素となる単語、文章どちらでもAI側が解釈して画像を生成してくれるようです。
ただ小難しい文章を入れるとAIが解釈できずに、こちらが意図しない画像を生成する場合がありますので、理解しやすい、短めの言葉を入力する方が意図した画像になりやすい印象です。

日本語と英語での入力どちらがいいか
何度も入力を試しましたが、英語の方がAIに生成してもらいたい画像になりやすいと感じました。
チョイスした単語やテキストが良くなかったのかはわかりませんが、何度が英語、日本語で同じ画像を作成した結果、英語の方が良い画像を生成するのに向いているように思います。
3.生成した画像のパターンを変える
良い画像が生成できたけれども、もう少しこうしたい。というパターンを変えた画像を生成することが出来ます。
やり方は簡単で、入力ボックスの下部に「もっと作成」という項目があります。
ここには雰囲気を変更するような単語が表示されていますので、これを使ってまた違ったパターンの画像を生成することもできます。
また下部の設定内の「シード」という番号があり、ロックすることが出来ます。ロックすると類似の画像を生成することができますので、画像パターンの方向性を大きく変えたくない場合は「シード」をロックして作成するとよいでしょう。
以下の画像は先ほど生成した画像の「シード」をロックして、「Close up」の要素を追加してから生成した画像です。このように画像の方向性を大きく変えずに画像生成をすることができました。

4.生成した画像を調整する
生成した画像をもう少し工夫したいときは「画像を編集」を選択するとよいでしょう。
下記画像は「浴衣を着たい女性 背景は花火画像」の際に生成した画像ですが、「画像を編集」を選択し変更したい箇所をブラシで選択します。
次に「2.変更内容を記述します」の入力ボックスに変更したいテキストを入力します。

4-1.調整画像を見比べる
以下が編集する前と後です。髪飾りを追加してみました。
このように生成した画像の内容についても同一画像で細かい調整ができるのは非常にありがたい機能です。

ImageFXがもたらす利便性
ImageFXがもたらす利便性
- 誰でも簡単にビジュアルの制作ができる
- 創造的な作業の効率化
- 画像制作コストの劇的な変化
本来ここまでの画像を制作するにはデザイナーに依頼する必要がありました。ImageFXは初心者でも簡単に画像の生成を直感的に行うことができる点が魅力のひとつです。
実写の実物画においては写真撮影、ロケーション、掲載する権利などを取り決め人物の画像を調達する必要がありました。
ImageFXなどのAI画像生成ツールであればち、誰でも短時間でクオリティの高い画像を生成することができるため、非デザイナーでもビジュアル制作のハードルが大幅に下がりました。
プロのデザイナーやアーティストは、アイデアの具現化に多くの時間を費やす必要がありました。しかし、ImageFXの導入により、テキストベースでイメージを形にすることが容易になり、短時間で高いクオリティのビジュアルを生み出せるようになりました。
特にWebサイトのビジュアル制作やマーケティング用画像の作成において、劇的な効率化が期待されます。
本来ビジュアルの制作はイラストであればイラストレーター、デザイナーに依頼する必要があり、デザイナー自身もデザインパーツの作成などを行う必要がありました。
実物の写真素材であれば、モデル、場所、利用する権利などを取り決め、撮影を行い画像の修正をします。もちろんクリエイティブに富んだ画像は本職に依頼する必要がありますが、「イメージ画像」として人物画像を利用したい場合は、ImageFXなどでAI生成した画像でも十分役割を果たせそうです。
このことから画像制作に関しては時間的、費用的コストの劇的な変化がありそうです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回はAI画像生成できるImageFXについて紹介しました。
ImageFXは、AIを駆使して画像生成の新たな時代を切り開くツールです。その直感的な操作と高いカスタマイズ性は、クリエイティブを必要とするプロジェクトを加速させ、初心者からプロフェッショナルまで幅広いユーザーにとって強力なパートナーとなるでしょう。今後のアップデートにも期待が高まります。